株式会社衝撃工学研究所|Institute of IMPACT Engineering
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ごあいさつ

あっ!」机の上のガラスのコップに肘が当たって床に落ち、粉々に・・・

 このような場面は、日常、時々遭遇すると思います。たまたま、コップは割れたりしますが、コップが硬い床の上ではなくて軟らかいクッションの上に落下したのなら、あるいは、コップが机の上からではなく足元の低い棚から落ちたなら、コップは壊れない可能性が出てきます。こんな事はあたりまえ、常識、常識!と思うかもしれませんが、この話には、「衝撃力」に関係する2つの重要な原理が隠れています。その1つは、
「衝突する速さが同じでも、衝突する相手が違うと全く異なる。」という原理、もう1つは、
「衝突する物体が同じでも、衝突の速度が大きいほど比例的に大きくなる。」という原理です。即ち、衝撃力は、衝突する物体の機械的・物理的性質と衝突速度に依存する力であり、更に極々短時間に発生する力ですから、経験としてしっかり認識しにくい領域にあることが、そもそも感覚的にとらえにくい力だと言えます。

 私たちの研究所では、それら感覚的にとらえにくい衝撃力を科学的に裏付けされた確かな方法で可視化・計測することで、さまざまな構造物が衝撃荷重を受けた場合にどのような変形をするのか、一部破損で済むのか、全破壊にまで至るのかを先ず、ご一緒に理解することから始めます。少しの破損もあっては困る時、その衝撃荷重の限界値はどの辺にあるのか等を実験的にあるいは解析的に把握して、構造物の設計に反映できるようにすることを日常の仕事としています。

 人の命を守るために、極めて重要な機械装置や構造物であるにもかかわらず、衝撃的なふるまいは、よくわからないので、その対策は後回し・・・では、事故が起きて初めて驚きの結果を知らされることになります。とても笑えない衝撃的事実です。何度経験していても予測がつかない結果になるときがあります。そして衝撃的と言うだけあって、一過性の問題で通り過ぎてしまい、再発が起こり得ます。 しかし、あらかじめ準備すれば、少なくとも考えられる衝撃荷重に対しては万全の対策を取ることができるようになる、更に破損しない限界の衝撃荷重も把握できた、と自信をもって機械や構造物を設計・製作できる・・・そうしたいと思いませんか?
一度、ご相談下さい。

2022年 3月 吉日
執行取締役 小林 秀敏 大阪大学名誉教授